はじめに
Shopifyでオンラインストアを運営しながら、財務管理や在庫管理、業務運営をMicrosoft Dynamics 365 Business Centralで行っている小売企業の多くは、共通の課題を抱えています。注文はShopifyで受け付ける一方、その情報を別のシステムへ手作業で入力しなければならず、商品の欠品や在庫変動が発生すると在庫データの不一致も起こりがちです。また、財務担当者は本来一致しているはずの数値を照合作業に何時間も費やすことになります。日本語版Business CentralとShopifyを連携することで、Eコマースのフロント側とERPのバックエンドを接続し、手作業によるデータ入力をなくすとともに、システム間の連携不足によって発生する過剰販売のリスクを軽減できます。導入にかかる手間に見合う価値があるのかを検討する際は、こうした具体的な業務改善効果が大きな判断材料となります。
今回は、次のポイントから見ていきましょう
- 連携によって解決できる主な業務課題
- Business CentralとShopifyの連携によって得られる主なメリット
- 標準のShopify Connectorで利用できる機能
- 連携設定の概要
- なぜ適切な導入パートナー選びが重要なのか ─ Sysamicが提供する支援
連携によって解決できる主な業務課題
連携前の段階では、多くの成長企業が二重のデータ管理という課題を抱えています。Shopifyにはオンラインストアの情報や顧客が参照する最新の在庫数、受注データが存在し、一方のBusiness Centralには会計処理や在庫管理に必要な正式な業務データが保存されています。この2つが連携されていない場合、誰かが手作業で情報を一致させなければならず、その過程で欠品や過剰販売、価格の不一致、出荷遅延といった問題が発生しやすくなります。Business CentralとShopifyを連携することで、この手作業をなくし、両システム間でデータを継続的かつ自動的に共有できるようになります。
連携による主なメリット
連携によるメリットとして、特に多くの企業が評価しているのは次の4つです。まず、リアルタイムの在庫同期により、各販売チャネルの在庫数を即座に更新できるため、手作業では防ぎきれない欠品や過剰販売を防止できます。次に、自動受注処理によって、Shopifyで受け付けた注文をBusiness Central内の販売注文や請求書へ自動変換できるため、入力作業の削減とミスの防止につながります。また、顧客情報を双方向で同期することで、顧客プロフィールや請求先情報、配送先情報を常に最新の状態に保つことができます。さらに、支払情報や税額、送料などのデータも会計処理へ直接反映されるため、月末の締め処理において、財務担当者が別々のシステムの数値を手作業で照合する負担を大幅に軽減できます。
標準のShopify Connectorで利用できる機能
Microsoftは、Business Central向けの標準Shopify Connectorを提供しており、新規のBusiness Central Online環境にはあらかじめ含まれています。また、この機能はBusiness Central Onlineのサブスクリプションに追加費用なしで利用できます。標準機能では、商品や商品バリエーションの双方向同期に対応しており、Business CentralからShopifyへ商品を公開したり、商品テンプレートを利用してShopifyの情報を取り込んだりできます。また、出荷情報や追跡番号をBusiness CentralからShopifyへ自動反映する配送管理機能も備えています。さらに、Business Centralで設定した顧客別価格や支払条件をShopifyのチェックアウト画面まで連携できるため、B2B取引にも対応可能です。多くの中小規模の小売企業にとって、この標準Connectorだけで連携に必要な主要機能をカバーできます。
連携設定の概要
Business CentralとShopifyの連携は、企業規模に関係なく基本的に同じ手順で進められます。まず、Shopify App StoreからBusiness Centralアプリをインストールし、Business Central内でストアの管理URLを使用してShopifyストアとの接続を設定します。その後、認証を行って両システムを安全に連携し、商品、顧客、在庫データの対応付けを設定します。設定が完了すると、定期実行ジョブによってデータが自動的に同期されるようになります。通常はカスタム開発なしでも導入できますが、商品点数が多い場合や複雑な運用を行う企業では、本番稼働前にパートナーによる設定確認を行うことで、よりスムーズな導入につながります。
まとめ
Business CentralとShopifyを連携する価値は、最終的には業務効率の向上にあります。注文情報や在庫データ、顧客情報を2つのシステム間で手作業で照合するために費やしている時間は、本来であれば事業成長のために活用できる時間です。現在では標準のShopify Connectorが提供されているため、こうした課題の解消は、企業規模を問わず実現しやすくなっています。
Sysamic株式会社は、東京を拠点とするMicrosoft Dynamics 365 Business Centralパートナーです。20年以上にわたり、企業のERP活用を支援してきた実績があります。私たちは、Shopifyとの連携を含むBusiness Centralの導入、設定、トラブルシューティングを支援し、在庫情報、受注データ、財務データをすべての販売チャネルで正確に維持できるようサポートしています。ShopifyとBusiness Centralの連携をご検討中の方や、現在の設定内容を見直したいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。お問い合わせはinfo@sysamic.com までメールいただくか、 contact form hereお問い合わせフォームよりご連絡ください。

